沖縄の豊かな歴史と文化が息づく那覇市・首里城周辺には、訪れる人々を魅了する歴史的建造物や隠れた名店が数多く点在しています。このガイドでは、琉球王国の栄華を今に伝える門や史跡、そして地元に愛されるグルメスポットまで、厳選した21ヶ所を徹底的にご紹介します。それぞれの施設の魅力やアクセス方法、そして実際に訪れた方の声まで、あなたの沖縄旅をより深く、もっと充実させるための情報が満載です。さあ、一緒に時を超えた旅に出かけましょう!

施設名住所営業時間簡単な説明
守礼門沖縄県那覇市首里金城町1-2無料区域 8:00~19:30(時期により変動あり)琉球王国の礼節を象徴する、二千円札の図柄にも採用された美しい門。
瑞泉門首里城内郭(那覇市首里金城町)守礼門と同じ(無料区域)門前の湧水にちなみ「樋川御門」とも呼ばれる、趣深い櫓門。
歓会門首里城外郭正門(那覇市首里金城町)守礼門と同じ(無料区域入口)冊封使を歓迎する意味を持つ、首里城の第一門。
漏刻門首里城内郭(無料区域)守礼門と同じ(無料区域)水時計を備え、時間を告げる役割も果たした儀式門。
園比屋武御嶽石門那覇市首里真和志町1-7守礼門と同じ(無料区域)国王が外出時に安全を祈願した、世界遺産にも登録された石門。
龍淵橋首里城園内/弁財天堂への石橋守礼門と同じ(無料区域)美しいアーチが特徴の石橋で、かつては水路を結ぶ重要なインフラ。
首里金城町石畳道沖縄県那覇市首里金城町2見学自由・年中無休琉球石灰岩が敷き詰められた、歴史ある美しい石畳の道。
奉神門首里城正殿入口(那覇市首里金城町1-2)有料区域 8:30~19:00(時期により変動あり)首里城正殿へと続く最後の門で、厳かな雰囲気を持つ。
広福門首里城城郭内(那覇市首里金城町)守礼門と同じ(無料区域)「福を行き渡らせる」という意味を持つ、かつて役所機能も担った門。
円覚寺放生橋那覇市首里当蔵町1-1(円覚寺跡内)守礼門と同じ(無料区域)円覚寺の放生池に架かる石橋で、美しい彫刻が施されている。
旧崇元寺第一門及び石牆沖縄県那覇市首里当蔵町2-18:00~19:30(時期により変動あり)琉球王家の霊廟であった崇元寺の、壮麗な石造りの門と石塀。
新垣家住宅沖縄県那覇市壺屋1丁目9-32金・土・日・祝 13:00~17:00琉球王国時代からの陶工の住宅形式を残す貴重な建造物。
玉陵(たまうどぅん)沖縄県那覇市首里金城町1-39:00~18:00(入場17:30まで)第二尚氏王統の陵墓で、日本初の建造物国宝に指定された石造建築。
識名園(しきなえん)沖縄県那覇市真地421-79:00~18:00(入場17:30まで)中国と琉球の様式が融合した、王家の迎賓館だった回遊式庭園。
末吉宮跡(すえよしぐうあと)沖縄県那覇市首里末吉町1末吉公園内無休琉球八社の一つで、静かな雰囲気に包まれた歴史的な場所。
崎山御嶽(さきやまうたき)沖縄県那覇市首里崎山町1-39 崎山公園内無休王府時代の神女が仕えた御嶽で、学術的価値も高い史跡。
波上宮(なみのうえぐう)沖縄県那覇市若狭1-25-11社殿自由(授与所9:00~16:30)断崖絶壁に建つ、海上安全信仰の総本山として栄えた神社。
沖宮(おきのぐう)沖縄県那覇市奥武山町44(奥武山公園内)社殿自由(授与所9:00~16:30)源為朝公の伝承に由来する、海上・交通安全の信仰を集める神社。
天久宮(あめくぐう)沖縄県那覇市泊3-19-3無休天女伝説が残る、神秘的な雰囲気の地下三層構造の社殿が特徴の宮。
安里八幡宮(あさとはちまんぐう)沖縄県那覇市安里3-19-14授与所10:00~15:00(木曜・仏滅除く)尚徳王の戦勝祈願に由来し、琉球王府から崇敬を集めた古社。
古民家そば店「しむじょう」沖縄県那覇市首里末吉町2-124-111:00~15:00(売切れ次第終了)築約65年の赤瓦古民家をそのまま店舗にした、情緒あふれる沖縄そば店。

守礼門(しゅれいもん)

沖縄の顔として世界に知られる、礼節の象徴

住所沖縄県那覇市首里金城町1-2
営業時間【無料区域】4~6月・10~11月 8:00~19:30 / 7~9月 8:00~20:30 / 12~3月 8:00~18:30
料金無料
アクセスゆいレール首里駅下車 徒歩15分 / 那覇バスターミナルからバス30分「首里城公園入口」下車 徒歩3分

守礼門は、今から約500年前の1527年から1555年にかけて、尚清王の命によって建てられた歴史ある門です。琉球王国の「礼節を重んじる国」という精神を表現するため、「守禮之邦」と書かれた扁額が掲げられています。この門は、中国の牌坊(ぱいふぁん)と呼ばれる様式に、沖縄独自の赤瓦葺きや入母屋二層の屋根を組み合わせた、色鮮やかな木造建築が特徴です。また、台風対策のために石板で支える構造になっており、扉がない開放的な造りも珍しいですね。第二次世界大戦で一度焼失しましたが、1958年に復元され、現在はなんと二千円札の図柄にも採用されているんですよ。

★★★★★
5.0
首里城観光のハイライトと言える場所でした。門の前に立つと、その雄大さに圧倒されます。沖縄の青い空と赤瓦のコントラストが本当に美しかったです。
★★★★★
5.0
パンフレットで見るよりも実物ははるかに堂々としていて、沖縄の歴史を肌で感じることができました。ガイドブックで「がっかり名所」と評された逸話があるそうですが、個人的には全くそんなことはなく、むしろ感動しました。

ここがポイント!

  • 琉球王国の「礼節の精神」を現代に伝える象徴的な建造物です。
  • 二階部分の扁額は、中国からの冊封使を迎える際に交換され、外交儀礼の場としても重要な役割を果たしていました。
  • 沖縄の伝統的な建築様式と中国の影響が融合した、美しいデザインが見どころです。

瑞泉門(ずいせんもん)

湧水が流れ出る、生命を育んだ門

住所首里城内郭(那覇市首里金城町)
営業時間・料金守礼門と同じ(無料区域)
アクセスゆいレール首里駅 徒歩15分

瑞泉門は、1470年頃に建てられたと伝わる、首里城の内郭に位置する櫓門です。この門の大きな特徴は、門前に「龍樋(りゅうひ)」と呼ばれる清らかな湧水が流れ出ていること。この湧水が「樋川御門(ひーじゃーうじょう)」という別名の由来にもなっています。かつては琉球王国の生活を支える大切な水源であり、王府の水利管理の重要性や、それをめぐる礼儀作法を象徴する場所でした。1933年には国宝に指定されましたが、沖縄戦で焼失。その後、1992年に伝統的な木造構造で復元され、途切れた石垣の上に建つ姿が印象的です。

★★★★★
5.0
龍樋の清冽な水と門の調和が素晴らしかったです。歴史の重みを感じながら、水の流れる音に心が癒されました。
★★★★☆
4.0
復元されたものですが、古くからの建築技術が息づいているような佇まいに感動しました。ガイドさんの説明を聞きながら見学すると、より深く歴史を感じられますね。

ここがポイント!

  • 琉球王国の生活を支えた湧水「龍樋」が門前にあり、水利管理の重要性と礼儀作法を象徴する場所でした。
  • 戦災で失われましたが、伝統的な木造構造で忠実に復元され、当時の技術の高さを今に伝えています。
  • 途切れた石垣の上に木造の門が立つ、独特の景観を楽しむことができます。

歓会門(かんかいもん)

遠来の賓客を心からもてなした、歓迎の門

住所首里城外郭正門(那覇市首里金城町)
営業時間・料金守礼門と同じ(無料区域入口)
アクセスゆいレール首里駅 徒歩15分

歓会門は、尚真王の時代(1477~1526年)に建てられた、首里城の外郭に位置する最初の門です。その名の通り、中国からの冊封使(さっぽうし)をはじめとする賓客を「歓待し、歓迎する」という意味が込められていました。1933年には国宝に指定されましたが、残念ながら沖縄戦で焼失。現在の門は1974年に復元されたものです。この門は、石造りのアーチの上に木造のやぐらが乗った、独特の門のスタイルを示しています。

★★★★☆
4.0
中国の皇帝からの使節を迎え入れたという歴史を知ると、この門が放つ重厚感に深く納得しました。琉球王国の国際的な交流を感じられる場所ですね。
★★★★★
5.0
復元された建物ですが、当時の賓客をもてなす礼遇の精神が偲ばれるような格式高い雰囲気がありました。門をくぐるだけで、まるでタイムスリップしたような気分になります。

ここがポイント!

  • 中国と琉球の重要な外交儀礼が行われた場所であり、両国の文化交流の深さを物語っています。
  • 首里城へと入る最初の門として、来訪者を歓迎し、入城儀礼の厳かさを現代に伝えています。
  • 石造りのアーチと木造のやぐらが一体となった、琉球独自の建築様式を見ることができます。

漏刻門(ろうこくもん)

時を告げ、格式を重んじた水の門

住所首里城内郭(無料区域)
営業時間・料金守礼門と同じ(無料区域)
アクセスゆいレール首里駅 徒歩15分

漏刻門は、「漏刻(ろうこく)」という言葉が「水時計」を意味するように、かつてこの門の櫓(やぐら)の内部には水槽が設置され、その水時計によって正確な時刻が計られ、鐘を鳴らして時を告げていた儀式的な門です。そのため、「かご居せ御門(かごいせうじょう)」とも呼ばれていました。これは、駕籠(かご)に乗ってやってきた高位の人々が、この門の前で駕籠を降り、徒歩で進むという、当時の厳格な礼儀作法が求められた場所でもあったためです。沖縄戦で被災しましたが、1992年に復元され、当時の姿を取り戻しています。

★★★★☆
4.0
水時計や鐘の音の解説を読んで、当時の人々がどのように時間を計っていたのか想像すると、歴史の重みを感じられました。
★★★★★
5.0
駕籠を降りるという儀礼の場所だったという話や、水時計の仕組みを思い描くと、当時の王府の様子がリアルに感じられてとても楽しかったです。

ここがポイント!

  • 琉球王国の時刻管理と、高位の人物が駕籠を降りるという厳格な儀礼が結びついた、建築技術の粋を集めた門です。
  • 当時の人々の日常生活と儀式がどのように密接に結びついていたのかを理解できる、貴重な場所です。
  • 水時計というユニークな機能を持っていた点が、歴史愛好家にとって特に興味深いでしょう。

園比屋武御嶽石門(そのひやんうたきいしもん)

国王の旅の安全を願った、聖なる石の門

住所那覇市首里真和志町1-7
営業時間・料金守礼門と同じ(無料区域)
アクセス首里城公園入口 徒歩5分

園比屋武御嶽石門は、1519年に尚真王の命によって建てられた、国王のための儀礼に使われた石造りの門です。八重山竹富島産の石材を使って築かれ、見た目は門ですが、実際には神を祀る「拝殿」に相当する場所でした。国王が首里城から外出する際には、必ずこの門で道中の安全を祈願する儀式が行われていました。第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、1956年から1957年にかけてトラバーチン材を用いて復元されています。この石門は国の重要文化財に指定されており、さらに「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部として世界遺産にも登録されている貴重な歴史的建造物です。

★★★★★
5.0
国王がここで旅の安全を祈ったという話を聞いて、門の前に立つと厳粛な気持ちになりました。歴史の重みが感じられる、とても神聖な場所です。
★★★★☆
4.0
戦災からの復元ですが、琉球の伝統的な石造技術が現代にしっかり継承されていることに驚きました。細部の彫刻も美しく、見応えがあります。

ここがポイント!

  • 琉球王国の宗教儀式と政治儀式が交差する、国王専用の礼拝空間でした。
  • 八重山竹富島産の石材を使った、琉球独自の石造技術の精華を示す貴重な建造物です。
  • 世界遺産に登録されており、琉球の歴史や文化を深く理解する上で欠かせないスポットです。

龍淵橋(りゅうえんばし)

水の流れに寄り添う、美しき石造りのアーチ

住所首里城園内/弁財天堂への石橋
営業時間・料金守礼門と同じ(無料区域)
アクセス首里城公園入口 徒歩約8分

龍淵橋は、1502年に尚真王の時代に築かれたとされる、首里城園内にある琉球石灰岩の切石積みアーチ橋です。かつては橋の欄干に麒麟(きりん)や鶴亀(つるかめ)などの美しい彫刻が施されていましたが、沖縄戦によって残念ながら失われてしまいました。現在見られるのは、橋の基本的な構造部分のみですが、池と水路を結ぶ、琉球王国の重要なインフラとしての役割を担っていました。

★★★★☆
4.0
石積みのアーチがとても美しく、周りの自然豊かな景観に溶け込んでいて、見る人を癒してくれます。写真スポットとしてもおすすめです。
★★★★★
5.0
橋の上からは、ガジュマルの木々や赤瓦の屋根が遠くに見え、首里の城下町の雰囲気を感じることができました。静かで心地よい場所です。

ここがポイント!

  • 琉球王国の時代から、王都の水管理を支える重要な石造インフラとして機能していました。
  • 琉球石灰岩を使った切石積みのアーチ構造は、当時の石橋技術の古典的な例として非常に価値が高いです。
  • 現在は欄干の装飾は失われたものの、その美しい基本的な構造は、歴史的な景観の一部として今もなお訪れる人々を魅了しています。

首里金城町石畳道(しゅりきんじょうちょういしだたみち)

古の琉球を歩く、石畳の道

住所沖縄県那覇市首里金城町2
営業時間見学自由・年中無休
料金無料
アクセスゆいレール首里駅 徒歩20分 / バス「石畳前」下車 徒歩1分

首里金城町石畳道は、1522年に尚真王の時代に整備された官道「真珠道(まだまみち)」の一部で、首里城から那覇の南部へと続く道として使われていました。この道は長さ約300mにわたって琉球石灰岩が敷き詰められた乱敷き石畳が特徴です。一時、昭和のコンクリート舗装に変わった時期もありましたが、1983年に歴史的整備として再敷設されました。道の両脇には、昔ながらの赤瓦の古民家や美しい石垣が立ち並び、まるで時間が止まったかのような風景が広がっています。県指定名勝・史跡にも指定されている、貴重な歴史的景観です。

★★★★☆
4.0
急な坂道ですが、石畳の風情が格別で、とても歩きやすかったです。古民家の佇まいも素晴らしく、琉球の歴史を感じながら散策できました。
★★★★★
5.0
NHKドラマ「ちゅらさん」の舞台になった場所と聞いて、訪れるのが楽しみでした。実際に歩いてみると、ドラマの世界に入り込んだような気分になり、感動しました

ここがポイント!

  • 琉球王国の時代から続く城下町の生活空間を今に伝える、貴重な歴史遺構です。
  • 琉球石灰岩を敷き詰めた美しい石畳と、両脇に並ぶ赤瓦の古民家や石垣が、独特の景観を作り出しています。
  • かつての官道の一部であり、歴史的な道の趣を感じながら散策を楽しめます。

奉神門(ほうしんもん)

正殿へと誘う、厳かな儀礼の終着点

住所首里城正殿入口(那覇市首里金城町1-2)
営業時間・料金【有料区域】4~6月・10~11月 8:30~19:00 / 7~9月 8:30~20:00 / 12~3月 8:30~18:00 ※入場締切各30分前
大人820円 / 高校生620円 / 小・中学生310円 / 6歳未満無料(団体・割引等あり)
アクセスゆいレール首里駅 徒歩15分 / バス「首里城公園入口」下車 徒歩5分

奉神門は、「神をうやまう門」という意味を持つ、首里城の正殿前へと通じる最後の門です。1562年には既に石造りの欄干が完成していたという記録があり、1754年に改修された歴史を持ちます。明治期に一度撤去されましたが、1992年に現在の姿に復元されました。この門は、中央の門が国王や中国からの冊封使(さっぽうし)といった高位の人物専用であり、両脇の門は役人たちが使用するという、三つの通路に分かれた独特の構造を持っています。

★★★★★
5.0
朱塗りの門が本当に壮麗で、その美しさに感動しました。色鮮やかな色彩に包まれて、忘れられない体験になりました。
★★★★★
5.0
中央の門の前に立つと、その厳かな雰囲気に背筋が伸びるような感覚を覚えました。当時の儀礼の様子を想像すると、身が引き締まる思いです。

ここがポイント!

  • 首里城の正殿へ入る最終関門であり、琉球王国の威厳と格式を現代に伝えています。
  • 国王や冊封使、役人が異なる門を使用する三路構成は、当時の厳格な身分制度と儀礼空間の結びつきを示しています。
  • かつての歴史的な儀礼が行われた場所として、琉球王国の歴史と文化を肌で感じられる重要なスポットです。

広福門(こうふくもん)

「福」を広げる、かつての役所兼ねた複合門

住所首里城城郭内(那覇市首里金城町)
営業時間・料金守礼門と同じ(無料区域)
アクセスゆいレール首里駅 徒歩15分

広福門は、首里城の歓会門、瑞泉門、漏刻門と順に進んだ先にある、第四の門です。門に掲げられた扁額の「廣福」という文字は、「福を行き渡らせる」という意味が込められています。この門は、単なる通路としての機能だけでなく、建物の一部に門が設けられた「建物付帯型門様式」という特徴を持っています。さらに、西側には寺社座(てらざ)、東側には大与座(おおくみざ)という役所が設置されており、役所としての機能も兼ね備えていた複合的な門でした。明治期に一度撤去されましたが、1992年に現在の外観に復元されています。

★★★★☆
4.0
かつて役所としても使われていたと聞き、繁華な城下町の窓口のような役割を想像すると、とても興味深く歴史を感じました。
★★★★★
5.0
復元された門ですが、まるで古地図の世界が目の前に広がったようで、当時の首里城の様子が鮮やかに想像できました。

ここがポイント!

  • 単なる門としてだけでなく、寺社座や大与座といった役所機能を併せ持っていた、非常に珍しい複合門です。
  • 首里城の内部機構の多様性や、当時の行政機能がどのように配置されていたかを伝える貴重な例となっています。
  • 「福を行き渡らせる」という扁額の言葉は、当時の人々の願いや、城が持つ役割を象徴しています。

円覚寺放生橋(えんかくじほうじょうばし)

仏教儀礼と芸術が融合した、石造りの美

住所那覇市首里当蔵町1-1(円覚寺跡内)
営業時間・料金守礼門と同じ(無料区域)
アクセス首里城公園入口 徒歩約10分

円覚寺放生橋は、1494年に創建された臨済宗の総本山・円覚寺の放生池に架かる石橋です。放生とは、捕らえられた生き物を野に放ち、殺生を戒める仏教の儀式のこと。この橋は、閃緑岩(せんりょくがん)という丈夫な石材で作られており、桁(けた)の上の勾欄(こうらん)には植物や動物の文様が浮き彫りにされています。かつては旧国宝に指定されていましたが、沖縄戦で失われ、総門とともに1968年以降に復元整備されました。現在は国の重要文化財にも指定されている、歴史的にも芸術的にも貴重な建造物です。

★★★★★
5.0
橋に施された浮き彫りの彫刻がとても繊細で、細部までじっくり見入ってしまいました。歴史と芸術が融合した、見応えのある場所です。
★★★★☆
4.0
総門と合わせて見学すると、復元技術の素晴らしさがよく分かります。当時の匠の技が現代に息づいているようで、感動的でした。

ここがポイント!

  • 仏教の放生儀礼を支える重要な場所であり、宗教的な意味合いを持つ石橋です。
  • 閃緑岩に施された植物や動物の浮き彫り文様は、当時の優れた彫刻技術を示しており、芸術的な価値も高いです。
  • 石造建築と宗教建築が融合した珍しい例として、歴史と文化の深さを感じることができます。

旧崇元寺第一門及び石牆(きゅうそうげんじだいいちもんおよびせきしょう)

琉球王家の霊廟を守る、重厚な石の門

住所沖縄県那覇市首里当蔵町2-1
営業時間4~6月・10~11月 8:00~19:30 / 7~9月 8:00~20:30 / 12~3月 8:00~18:30
料金無料
アクセスゆいレール牧志駅 徒歩8分 / バス「当蔵」下車 徒歩2分

旧崇元寺は、1470年頃に創建されたと伝わる、琉球王家の霊廟(れいびょう)でした。その正面に立つ総門(第一門)は、戦前に国宝に指定された石造りの三連アーチ門という、大変珍しい特徴を持っています。門の左右に連なる石牆(せきしょう:石の塀)とともに、沖縄戦で本堂と共に焼失しましたが、総門は1952年に、石牆は1968年に礎石を残して復旧修理され、復元されました。禅宗の七堂伽藍(しちどうがらん)を備えた壮麗な伽藍(がらん)を示しており、現在は沖縄県指定有形文化財に登録されています。

★★★★☆
4.0
鎌倉風の禅宗伽藍を思わせる厳かな雰囲気が印象的でした。石の質感がとてもよく、重厚感があります。
★★★★★
5.0
復元されたものですが、本来の威厳が感じられる佇まいに感動しました。心が引き締まるような、歴史的な場所です。

ここがポイント!

  • 石造りの門と石牆が一体となった、類例が少ない石造遺構であり、琉球地方の石造建築を代表する存在です。
  • 禅宗様式を取り入れつつも、沖縄独自の石造技術が融合した重厚なデザインが特徴です。
  • 琉球王家の霊廟として、当時の信仰や建築技術の高さを示す貴重な文化財となっています。

新垣家住宅(あらかきけじゅうたく)

昔ながらの沖縄の暮らしを感じる、陶工の家

住所沖縄県那覇市壺屋1丁目9-32
営業時間金・土・日・祝 13:00~17:00
料金無料
アクセスゆいレール安里駅 徒歩10分 / バス「壺屋」下車 徒歩1分

新垣家住宅は、明治中期までに建てられたとされる、陶工(焼き物職人)の屋敷です。琉球王国時代から続く壺屋焼の陶工の住宅形式が、ほぼ原形を留めている大変貴重な遺構として知られています。約400坪の広大な敷地内には、主屋(ウフヤとトングワ)、作業場、離れ、登窯(のぼりがま)、石造りのフール(豚小屋兼便所)、そして石垣などが残されています。これらの配置は、当時の陶工の生活様式と技術を今に伝えています。2002年には国の重要文化財にも指定されました。

★★★★☆
4.0
赤瓦の屋根と石垣の対比が美しく、陶工の暮らしぶりがリアルに感じられました。まるでタイムスリップしたようです。
★★★★★
5.0
展示室になっている離れの内部も興味深く、丁寧な解説で陶工の生活を学ぶことができました。見どころがたくさんあります。

ここがポイント!

  • 琉球王国時代から続く陶工の住宅形式が、ほぼ完璧な形で残されている唯一の例として、伝統的陶工住宅の研究資料として非常に重要です。
  • 登窯をはじめ、多様な附属施設が一体となっており、当時の陶業文化の全体像を肌で感じることができます。
  • 国の重要文化財に指定されており、琉球の伝統的な暮らしと技術を知る上で貴重な遺産です。

玉陵(たまうどぅん)

琉球王族が眠る、荘厳な石造りの陵墓

住所沖縄県那覇市首里金城町1-3
営業時間9:00~18:00(入場17:30まで)年中無休
料金大人300円 / 小人150円
アクセスゆいレール首里駅 徒歩15分 / バス「首里城公園入口」下車 徒歩5分

玉陵は、1501年に尚真王が父である尚円王の遺骨を改葬するために築造した、第二尚氏王統の王族が眠る陵墓です。東室、中室、西室の三つの墓室が連なる壮大な石造建築が特徴で、板葺きの屋根を持つ宮殿のような切妻屋根型をしています。墓域は2,442㎡にも及びます。沖縄戦で甚大な被害を受けましたが、1974年から1977年にかけて修復されました。2018年には建造物として国宝に指定されており、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部として世界遺産にも登録されています。

★★★★★
5.0
石造りの重厚な佇まいに息を呑みました。地下に展示されている資料も勉強になり、琉球の歴史を深く知ることができました。
★★★★★
5.0
国宝の威厳が感じられる史跡で、ガイドさんの解説がとても分かりやすかったです。琉球の文化と歴史に興味がある方には特におすすめです。

ここがポイント!

  • 日本で初めて建造物国宝に指定された石造形式の例であり、王家陵墓の石造記念建築のデザインを示す貴重な事例です。
  • 奉円館での展示や玉陵碑(たまうどぅんひ)など、周辺施設も整備されており、当時の陵墓の全体像をイメージすることができます。
  • 世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部として、琉球の歴史と文化を深く体験できる重要なスポットです。

識名園(しきなえん)

琉球と中国の美が織りなす、王家の別邸

住所沖縄県那覇市真地421-7
営業時間9:00~18:00(入園17:30まで)年中無休
料金大人400円 / 小人200円
アクセスゆいレール県庁前駅 バス2・3・5・14番「識名園前」下車すぐ / 首里城から車10分

識名園は、18世紀末に造られた王家の別邸で、中国の様式と琉球独自の様式を巧みに折衷した回遊式の庭園です。主に、中国からの冊封使(さっぽうし)を招き、接待するための迎賓館として使われていました。沖縄戦で建物が破壊されましたが、1975年から1995年にかけて忠実に復元されました。園内には、心字池(しんじいけ)、六角堂(ろっかくどう)、御殿(うどぅん)、そして天然記念物にも指定されている育徳泉(いくとくせん)など、多彩な景観が楽しめます。

★★★★★
5.0
赤瓦の御殿と心字池のコントラストがとても美しく、ゆったりと散策できました。琉球の自然と文化が融合した素晴らしい場所です。
★★★★★
5.0
天然記念物の育徳泉の清らかな水に心が洗われるようでした。歴史と自然が共存している、とても落ち着く場所です。

ここがポイント!

  • 日本・中国・琉球の三つの文化様式が融合した折衷様式の庭園として、国内でも唯一無二の存在です。
  • かつては中国からの冊封使をもてなす迎賓館として使われ、琉球の外交の舞台となった歴史を学べます。
  • 園内では文化体験プログラムや宮廷結婚式なども開催されており、多様な楽しみ方が可能です。

末吉宮跡(すえよしぐうあと)

熊野信仰が息づく、静寂なる聖地

住所沖縄県那覇市首里末吉町1末吉公園内
営業時間無休
料金無料
アクセスゆいレール市立病院前駅 徒歩6分 / 末吉公園内を徒歩4分

末吉宮跡は、1454年から1460年にかけて、尚泰久王の時代に熊野三社権現を迎えて創建された、琉球八社の一つです。本殿は1930年に国宝に指定されましたが、沖縄戦で残念ながら崩壊してしまいました。現在は1972年に復元された社殿跡と、創建当時の琉球石灰岩の石段「磴道(とうどう)」が残されており、これらは沖縄県の指定文化財にもなっています。国指定史跡としても保護されており、かつて王府が参詣に訪れた重要な場所でした。

★★★★☆
4.0
丘を登る石段の道がとても風情があり、復元された社殿の静けさに心が落ち着きました。都会の喧騒から離れて、ゆっくりと過ごしたい方におすすめです。
★★★★★
5.0
遍照寺跡の緑豊かな自然の中で、古くからの歴史を感じながら散策を楽しめました。とても神聖な雰囲気で、リフレッシュできます。

ここがポイント!

  • 琉球八社の一つとして、かつて王府が参詣に訪れた神聖な場所であり、古社の痕跡を今に伝える貴重な遺構が復元されています。
  • 参道の石畳や拝所群は、信仰と芸能(組踊「執心鐘入」)の舞台を兼ねていた歴史があり、文化的な深さを感じられます。
  • 国指定史跡であり、当時の琉球石灰岩の石段「磴道」が残されている点も見どころです。

崎山御嶽(さきやまうたき)

王府の神女が祈りを捧げた、歴史と学術の聖地

住所沖縄県那覇市首里崎山町1-39 崎山公園内
営業時間無休
料金無料
アクセスバス「金城町」下車 徒歩2分

崎山御嶽は、琉球王国時代に王府の神女(大阿母志良礼:おおあむしられ)が祈りを捧げた御嶽の一つで、特に南風之平(はいでいじら)といった地域を司っていました。崎山里主の旧屋敷跡とも言われています。かつての石造アーチ門(切妻破風屋根)は沖縄戦で焼失してしまいましたが、現在はコンクリートで再建されています。境内には、東姓拝所(ひがしうじばいしょ:里主墓伝承)や、若水を汲むことができる崎山樋川(さきやまひーじゃー)が残されています。

★★★★☆
4.0
山の上にある拝所からは、首里城下を一望でき、とても見晴らしが良いです。祈りの場としての神聖な雰囲気が際立っていました。
★★★★★
5.0
史料伝承と実際に発見された遺物が結びつき、御嶽の成り立ちを肌で感じることができました。歴史好きにはたまらない場所です。

ここがポイント!

  • 琉球国の古文書『琉球国由来記』にも登場する逸話が伝わり、波上宮の縁起とも関連する、非常に歴史的な古社です。
  • 高麗瓦が出土した層など、考古学的な資料と祭祀遺構が併存しており、学術的価値が非常に高い史跡です。
  • 王府の神女が祈りを捧げた場所として、琉球の信仰の中心地であった歴史を学ぶことができます。

波上宮(なみのうえぐう)

断崖に建つ、海と空に映える信仰の殿堂

住所沖縄県那覇市若狭1-25-11
営業時間社殿自由(授与所9:00~16:30)
料金無料
アクセスゆいレール県庁前駅 バス1・3・5・17・45番「西武門」または「久米郵便局前」下車 徒歩3分 / 旭橋駅 徒歩20分

波上宮は、琉球八社の中で最も上位に位置する、海上安全信仰の総本山です。那覇港を望む断崖絶壁の上に建っており、熊野三所権現(くまのさんしょごんげん)を祀る鎮守社として古くから信仰を集めてきました。本殿は1938年に国宝に指定されましたが、沖縄戦で焼失。現在の社殿は1956年に再建されたものです。その後も幾度か改築や整備が行われ、現在は海と市街を一望できる絶好の参拝空間となっています。

★★★★★
5.0
崖の上に建つ本殿がとても印象的で、シーサーが迎えてくれるようでした。海風が心地よく、厳かな雰囲気に癒されました。
★★★★★
5.0
訪日客も多く賑わっていましたが、本殿から見る眺めは圧巻の一言!参拝後は、すぐ近くの波上ビーチを散策するのも楽しかったです。

ここがポイント!

  • 断崖絶壁に立つという独特のロケーションが魅力で、琉球の神話的な海上信仰の伝統を肌で感じることができます。
  • 那覇港や市街地を一望できる展望スポットとしても優れており、美しい景色を楽しめます。
  • 社務所では琉球舞踊や空手奉納など、多彩な文化行事が開催されることもあり、地域の文化交流の拠点となっています。

沖宮(おきのぐう)

海運の安全を守る、源為朝公ゆかりの社

住所沖縄県那覇市奥武山町44(奥武山公園内)
営業時間社殿自由(授与所9:00~16:30)
料金無料
アクセスゆいレール奥武山公園駅 徒歩3分

沖宮は、1451年に源為朝公の伝承木を祀って建立された、琉球八社の一つです。琉球王国の時代から、海上交通の安全や貿易の繁栄を願う霊木信仰を起源としています。那覇港に浮かぶ霊木を八幡宮の隣へ遷し祀った歴史を持ちます。沖縄戦で被災しましたが、1975年に現在の奥武山公園内に再建されました。空手の父として知られる船越義珍(ふなこしぎちん)先生も参拝に訪れたという逸話も残っています。

★★★★☆
4.0
古木伝説と霊験あらたかな空気が漂っていて、奥武山公園の散策の途中に立ち寄るのにぴったりでした。
★★★★★
5.0
社殿の佇まいと周囲の緑が美しく、気軽に立ち寄れる歴史スポットです。奥武山公園の野球場とも近く、プロスポーツ選手も参拝に訪れると聞いて驚きました。

ここがポイント!

  • 琉球王国の海運・貿易安全信仰を示す伝承が残る、歴史的に意義深い古社です。
  • 奥武山公園の野球場に隣接しており、プロスポーツ選手の参拝エピソードなど、文化的な逸話も楽しめます。
  • 源為朝公の伝承に由来する霊木信仰が、現代にも受け継がれていることを感じられます。

天久宮(あめくぐう)

天女伝説が彩る、神秘の地下空間

住所沖縄県那覇市泊3-19-3
営業時間無休
料金無料
アクセスゆいレール美栄橋駅 徒歩18分

天久宮は、泊高校のそばに鎮座する琉球八社の一つです。熊野権現や弁財天の伝承に基づく天女伝説が起源とされており、神秘的な雰囲気が漂っています。最大の特徴は、小洞窟の下を潜り抜けるという独特の地下三層構造を持つ社殿です。沖縄戦で被災した後、1972年に本殿が再建されました。聖現寺境内のひそやかな神秘的な空間として、地元の人々にも人気があります。

★★★★☆
4.0
階段を下りていくと、幻想的な本殿が現れて驚きました。参道の苔むした石畳も趣があり、とても素敵な場所です。
★★★★★
5.0
天女伝説や熊野権現が交錯する、琉球独自の信仰空間だと感じました。神秘的で、じっくりと時間をかけて見学したい場所です。

ここがポイント!

  • 地下三階建てという非常にユニークな社殿配置と、天女伝説が結びつき、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
  • 周辺の遍路道や苔むした石畳が、古社の歴史的な風情を一層際立たせています。
  • 琉球独自の信仰体系や文化に触れることができる、特別なスポットです。

安里八幡宮(あさとはちまんぐう)

勝利を祈願した、王府崇敬の古社

住所沖縄県那覇市安里3-19-14
営業時間授与所10:00~15:00(木曜・仏滅除く)
料金無料
アクセスゆいレール安里駅 徒歩8分

安里八幡宮は、1466年に尚徳王が鬼界島遠征の凱旋(がいせん)を祈願して創建した、琉球八社の一つです。応神天皇、神功皇后、玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀っており、代々社家には武運長久を祈願する弓箭(きゅうせん)や甲冑(かっちゅう)が伝わっています。沖縄戦で焼失しましたが、1975年に通堂町に仮殿が建てられ、1993年に現在の社殿が復興されました。かつては王府からも篤い崇敬を集めていた古社です。

★★★★☆
4.0
宮殿前の緑陰が涼しくて心地よかったです。祈祷や御朱印の対応もとても親切で、気持ちよく参拝できました。
★★★★★
5.0
境内に秘蔵されているという甲矢(かぶらや)と梵鐘の伝承がとても興味深く、歴史好きにはたまらないスポットです。

ここがポイント!

  • 尚徳王の戦勝祈願の伝承が色濃く残り、琉球王府から深く崇敬されていた古社です。
  • 琉球舞踊や空手奉納、例大祭など、多彩な祭事の開催地であり、地域の文化的な拠点としての役割も果たしています。
  • 境内に伝わる弓箭や甲冑の文化財は、当時の武運長久の願いと深く結びついています。

古民家そば店「しむじょう」

登録有形文化財で味わう、絶品沖縄そば

住所沖縄県那覇市首里末吉町2-124-1
営業時間11:00~15:00(売切れ次第終了)
定休日火・水曜日
料金三枚肉そば(中)800円 / ゆし豆腐定食800円など
アクセスゆいレール市立病院前駅 徒歩約7分

古民家そば店「しむじょう」は、築約65年の赤瓦古民家をそのまま店舗として活用した、風情たっぷりの沖縄そば店です。この建物は国の登録有形文化財に登録されており、敷地内には「ヒンプン(目隠し塀)」や「フール(豚便所)」など、六つの歴史的建造物が残されています。豚骨とカツオ出汁を合わせた透明感のあるスープは、あっさりしながらもコクがあり、コシのある平打ち麺との相性も抜群です。特に、3日間かけて煮込み、味がしっかり染み込んだ三枚肉そばと、地元工場直送のゆし豆腐を使った定食が評判です。店内奥の庭からは、首里の街並みを一望できるのも魅力の一つですよ。

★★★★★
5.0
古民家の雰囲気が最高で、透明なスープの沖縄そばはあっさりしているのに深みがあって、とても美味しかったです。歴史的な建物の中で食事ができるなんて、貴重な体験でした。
★★★★★
5.0
庭のシーサーや石垣を眺めながら食べる沖縄そばは格別です。この土地ならではの体験を満喫できて、大満足でした。地元の方にも観光客にもおすすめできます。

ここがポイント!

  • 国の登録有形文化財に指定された古民家で、本格的な沖縄そばを味わえるという、非常に希少な体験ができます。
  • 敷地内には歴史的な建造物が複数残されており、食事をしながら琉球の伝統的な暮らしと陶工の文化を学ぶことができます。
  • 透明感のあるスープとコシのある麺、そして三枚肉そばは、地元客と観光客双方から高く評価されており、味と雰囲気の両方で満足できます。

おすすめ歴史的建造物ランキング!

  1. 1

    守礼門

    琉球王国の礼節を象徴する朱塗りの門は、首里城公園の顔として親しまれています。二千円札の図柄にも採用され、その圧倒的な存在感と格式の高さが魅力です。

    アクセスが良く、入場無料という手軽さも魅力です。じゃらんnetの歴史的建造物ランキングでも1位に輝くなど、その知名度と人気は群を抜いています。

  2. 2

    玉陵(たまうどぅん)

    1501年に築かれた第二尚氏王統の陵墓で、日本で初めて建造物国宝に指定された壮麗な石造建築です。三つの墓室が連なる切妻屋根形式は、見る人を圧倒します。

    世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産でもあり、15世紀の琉球文化を深く体感できます。文化史跡ランキングでも1位を獲得するほど評価されています。

  3. 3

    園比屋武御嶽石門(そのひやんうたきいしもん)

    1519年に国王の安全祈願のために築かれた石造りの門。見た目は門ですが、実際には拝殿としての役割を担っていました。

    八重山竹富島産の石材を使った琉球独自の石造技術の精華であり、国王の儀礼空間と宗教が交差する唯一無二の場所です。世界遺産にも登録されており、その価値は広く認められています。

目的別おすすめ!

琉球王国の歴史と文化を深く学びたい場合

守礼門、玉陵、識名園、旧崇元寺第一門及び石牆

琉球王国のシンボルである守礼門から始まり、王族の壮大な陵墓である玉陵、そして中国と琉球の様式が融合した識名園で、その歴史と文化の奥深さに触れることができます。旧崇元寺では、王家の信仰の歴史も学べます。

守礼門 / 玉陵 / 識名園 / 旧崇元寺第一門及び石牆

自然と歴史的建造物の調和を楽しみたい場合

龍淵橋、首里金城町石畳道、識名園

龍淵橋では美しい石造りのアーチと池の景観、首里金城町石畳道では赤瓦の古民家が並ぶ風情ある道、識名園では豊かな自然の中に琉球と中国の庭園美が融合した空間が広がります。自然の中で歴史を感じたい方におすすめです。

龍淵橋 / 首里金城町石畳道 / 識名園

神聖な場所で心を落ち着かせたい場合

波上宮、末吉宮跡、沖宮、天久宮、安里八幡宮

断崖に建つ波上宮からは絶景が広がり、末吉宮跡では静寂な空間で熊野信仰に触れられます。沖宮は海上安全、天久宮は天女伝説、安里八幡宮は勝利祈願の地として、それぞれ異なる魅力を持つ神聖な場所で、心静かな時間を過ごせます。

波上宮 / 末吉宮跡 / 沖宮 / 天久宮 / 安里八幡宮

琉球の生活文化を体験したい場合

新垣家住宅、古民家そば店「しむじょう」、首里金城町石畳道

新垣家住宅では、当時の陶工の暮らしぶりを垣間見ることができます。そして、国登録有形文化財の古民家で絶品沖縄そばを味わえる「しむじょう」で舌鼓。首里金城町石畳道では、かつての城下町の日常を感じながら散策を楽しめます。

新垣家住宅 / 古民家そば店「しむじょう」 / 首里金城町石畳道

首里城周辺を深く探索したい場合

瑞泉門、漏刻門、奉神門、広福門、園比屋武御嶽石門

首里城内郭の瑞泉門から、水時計の役割を担った漏刻門、そして正殿へ続く最後の門である奉神門を巡り、広福門の複合的な機能に触れます。国王の安全を祈願した園比屋武御嶽石門も訪れ、首里城の多様な門の役割と歴史を深く理解できるでしょう。

瑞泉門 / 漏刻門 / 奉神門 / 広福門 / 園比屋武御嶽石門
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